今年は ブラジルポピュラー音楽を代表する作曲家 Antonio Carlos Jobim アントニオ·カルロス·ジョビン =  Tom Jobim の生誕100年にあたり…その活動の1970年代、女性スター歌手 Elis Resina とのコラボレーションによる名作アルバム『Elis & Tom』の録音風景を捉えたドキュメンタリー映画『エリス&トム ボサノヴァ名盤誕生秘話』が公開されています ♪ これは1974年録音の歴史的な傑作アルバムで、まず…この録音に際してこんなにも子細な記録映像が残されていたんだ、という驚きが…映画を観たあとの率直な感想です ♪ 素晴らしい作品の実際の演奏の詳細を探求するうえで、やはり映像の〈ちから〉はとても大きくて…まずなによりも、Tom Jobim そのひとの弾くギターのバチーダ(ブラジルポピュラー音楽のリズムギター奏法)の素晴らしさに目を奪われます ♪ このアルバムを歴史的な傑作たらしめている、もうひとつの大きな点、それが… Tom Jobim の弾くアコースティックなピアノやギターのサウンドに当時の Elis Resina のエレクトリックな編成のバンドサウンドが絶妙なバランスでブレンドされていることです ♪ サンバから派生する16ビートのリズムとエレクトリックなバンドサウンドは、その後のクロスオーバー Cross Over = フュージョン Fusion のミュージックシーンの先駆けとなる…風とともに水の滴るような美しさを聴かせつづけてくれます ♪ 冒頭の名曲 “ Agua de março 3月の雨 ” はもちろんのこと、Jobim 自身もライブのレパートリーとして多く演奏している “ Só tinha de ser com você (あなたでなければならなかった…の意) ” や、この録音のおよそ8年あとに夭折してしまう Elis のために用意された佳曲の数々とともに永遠を感じさせる名アルバムです ♪

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