冬の寒い季節になるとなぜかふと思い出して観たくなる映画のひとつが…ロブ・ライナー監督の『恋人たちの予感 When Harry Met Sally… 』です ♪ 主演のビリー・クリスタル、メグ・ライアン…ふたりのコミカルな、けれども恋のエッセンスを感じさせる演技と、映画の全編を彩る Harry Connick Jr. の歌うジャズ・スタンダードがとても印象に残る…素敵な作品です ♪ 1980年代からゆっくりとかたちづくられていったスタンダードソングのリバイバルのトレンドを映画の音楽で見事にまとめあげた…そのサウンドトラックアルバムはグラミーの最優秀ジャズボーカル賞を獲得して、ジャズ・スタンダードのブームのきっかけにもなる大きな影響を音楽シーンにあたえています ♪ ウッディー・アレン監督のアカデミー作品賞受賞作『アニー・ホール』(1977)で主演のダイアン・キートンも歌っていた “ It Had To Be You ” をはじめ、“ Autumn In New York”, “ But Not For Me ” など多くのスタンダードの佳曲が場面を彩るなか、意外と記憶に残るのは、冬の季節感を最初のひと節でかもしだす… Ray Charles の歌う “ Winter Wonderland ”…そして Bing Crosby の歌う “ Have Yourself A Merry Little Christmas ” だったりします ♪ 私自身としては…Harry Connick Jr. が Nat King Cole ばりにそんな曲たちをたたみかけるエンドロールのメドレーに…いつもこころが弾みます ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪