大滝詠一さんのアルバム『NIAGARA CALENDAR ナイアガラ·カレンダー』(1977)は…年末年始には特に聴きたくなります ♪ 代表作『A LONG VACATION ア·ロング·バケーション』に先立つ作品で、その大傑作のひな型にも感じられる…12ヶ月の月それぞれの歌をちりばめたバラエティに富んだ構成は、お正月の“ Rock'n Roll お年玉 ” から12月の “ クリスマス音頭 ” まで…いっきに聴いてしまいます ♪ 大滝さんの素晴らしいボーカルによって折々にちりばめられた〈ノベルティソング〉とも言われるコミカルな作品たちも、じつはシリアスで実験的…そこにはユニークな哲学≒ポリシーが感じられ、なんど繰り返し聴いても飽きさせません ♪ 伝説の〈福生45スタジオ〉に集結した最高のミュージシャンたちの素晴らしいプレイにも…いつもこころおどらされます ♪ 私自身の個人的な嗜好では、3月の“ お花見メレンゲ ”、 6月の“ 青空のように ” で展開される…楽しいポップサウンドが、とても素敵です ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪