ジャズ・フュージョンのシーンにおける名ギタリスト… John Abercrombie ジョン·アバークロンビー(1944 - 2017)のつくりだすサウンドには、私自身とても自然な親近感を覚えることが多く、数多くの録音をとおして影響を受けた気がしています ♪ 1970年代にリリースされた、キーボーディスト Jan Hammer とコラボレーションしたアルバム『 Timeless 』、そのアルバムでも共演していた名ドラマー Jack DeJohnette 、同じく名ベーシスト Dave Holland らとのグループ…〈Gateway〉でのプレイや、1986年に ピアニスト Bill Evans のトリオの晩年のベーシスト Marc Johnson 、名グループ〈Weather Report〉 のドラマー、Peter Erskin とのコラボレーションによるアルバム『 Currents Events 』などが私自身…印象深いですけれども、その他にもマルチプレーヤーとしても名高いギタリスト Ralph Towner との『 Salgasso Sea 』などのデュオ作品や、ギターを中心にした多重録音で構成した1977年のソロアルバム『 Charactors 』なども時折聴き返したくなる名作です ♪ その膨大な録音のなかでも、とりわけ繰り返して聴くことの多いのが1997年…ドラマーの Adam Nussbaum および オルガンの Dan Wall とのトリオによるライブアルバム『 Tactics 』での示唆に富み、縦横無尽に、そして詩的に展開する素晴らしいサウンドスケープです ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪