山下達郎さんのアルバム『 For You 』(1982) は…もはや説明の必要もない、世界レベルの…日本のポピュラー音楽を代表する傑作です ♪ 10代前半に聴いていたころから、現在にいたるまでその印象は…いまだに新鮮で、さらに深みを増すばかりです ♪ 惜しくも亡くなられたドラムの青山純さんの打ち出す素晴らしいビートと伊藤広規さんのベースのコンビネーション…それに合わせて展開する難波弘之さんをはじめとする名手揃いのミュージシャンの奥深いアンサンブルに達郎さんのカッティングギターと歌、そしてさらに吉田美奈子さんを伴った華麗なコーラスワークは、スタジオ録音された音楽作品として…ひとつの歴史的な金字塔と言えます ♪ エフェクト処理やドラムのマイク録音のあり方はいまだに際限のない想像を聴くものに投げかけます ♪ 素敵なバリエーションになっている…違うリズムセクションによって録音された “ Music Book ” のサウンドや “ Loveland, Island “, ” Your Eyes ” などのマスターピースをふくめて全曲必聴…♪ そして…繰り返しもういちど聴きたい気持ちにさせるのが名曲…冒頭の “ Sparkle ” です ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪