歌になっている Samba サンバのことを Samba Canção サンバ·カンサォンといいますけれども…ブラジルポピュラー音楽のなかで、この〈歌もののサンバ Samba Cançãoes 〉 の歴史は、まさにたとえると大河…アマゾンの流れのようです ♪ 悠久のときを流れるようなながい歴史と、その数え切れないほど多くの佳曲のなかで、1960年代に…世界に燦然と光を放ったのが〈 Bossa Nova ボサノヴァ 〉の名曲たちです ♪ Antonio Carlos Jobim アントニオ・カルロス・ジョビン、Luiz Bonfa ルイス・ボンファによる作品をスタンダードに押し上げた、映画〈 黒いオルフェ Orfeu Negro 〉もひとつのきっかけにして、ジャズとのフュージョンの先駆けにもなった Bossa Nova ボサノヴァのサウンドは、その多くの素敵なスタンダードとともに…いまも変わらない新鮮な輝きを放ちつづけています ♪ Joao Gilberto ジョアン・ジルベルトや Astrud Gilberto アストラッド·ジルベルトの初期のレパートリー…“ O Amor em Paz 平和な愛 ”, “ Agua de Beber おいしい水 ”などは、松任谷由実さんが荒井由実の名前でデビューした当時のライブでカバーしていたことも知られているほど… ♪ その美学を象徴する〈 Saudade サウダーヂ 〉…もう取り戻せない、なつかしい郷愁のような気持ちの表現とともに、これからも…なつかしくて新しい、その素晴らしい魅力を放ちつづけていくことでしょう ♪
ユーミン…松任谷由実さんが日本最高のシンガーソングライターの1人であることは間違いのないことだと思います♪荒井由実の名でのアルバム『ひこうき雲』から現在に至るまで日本の最良のポップミュージックを生み出し続けています♪私自身…初めて 1980年に 買ったポップミュージックのLPレコード ( 当時は Vinyl 盤のレコードかカセットでしか買えない… ) が ユーミンの 『 Surf & Snow 』でした♪それから現在まで46年…新しい作品が出るたびに聴くことを続けていますが、由実さんの作家の作品として聴かせてもらう側面と、プロデューサー…松任谷正隆さんのサウンド作りを 聴かせて もらう2つの側面を通して今もずっと研究の対象です♪松任谷由実…を、夫婦で営む、服飾においての Dior や CHANEL のような1つのブランドとして見ることもできると思います♪正隆氏のサンバ好きは以前からよく言われている話で、ユーミンの曲にはボサノバやサンバのビートに通じるテイストのものがいくつかあります♪、“曇り空” “私なしでも” “丘の上の光” “ September Blue Moon ” など…♪あの有名な “あの日に帰りたい” も日本製のボサノバのサウンドといえますよね…♪私が個人的に傑作だと思うのは 1979年の アルバム『悲しいほどお天気』で、その全体をセピアのような不思議な色合いで 彩っている、中間色のような…なめらかなサウンドです♪