私にとって Miles Davis の音楽の最初の体験は新宿駅西口の屋外スペースを会場にした来日公演をTV放送で観た1981年のことです ♪ 1975年以降ライブ活動を休止してから久々に再開されたライブ演奏ということでメディアにも大々的に取り上げられました ♪ 風のなかで飄々とトランペットを吹く Miles にサックスの Bill Evans,  Al Foster Marcus Miller とのしなやかで強力なドラム&ベース、そしてあふれ出るようなフレージングでエレキギターを弾く Mike Stern …さらにそのアンサンブルにひときわ存在感を放っていたのがパーカッションの Mino Cinélu のコンガの演奏でした ♪ 以来…このキーボードレスのギター、ベース、ドラムにパーカッションを加えたこのシンプルなリズムセクションの素晴らしさに魅了され、このときのツアーの演奏が収録されたアルバム『 We Want Miles 』は、私にとって…このツアーの別の公演の音源とも合わせて最もくりかえし聴いている Miles の録音のひとつです ♪ テーマとして提示される “ Jean Piere ”, つづく “ Backseat Betty ” からのファンクサウンドは今聴いてもまったく新鮮さを失っていません ♪ 終曲 “ Kix ” で聴かれる Reggae レゲエ ビートでの即興によるアンサンブルサウンドは、ジャズが形式のうえで本質的にまったく自由だ…ということを証明してみせてくれます ♪ 1991年に亡くなるまで生涯をとおして、最後まで Jazz ジャズ =即興演奏のあるべき姿を示しつづけてくれた Miles には…かぎりないリスペクトを抱かざるを得ません ♪

 

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