天才ベーシストとして伝説の存在である Jaco Pastrious ジャコ·パストリアス(1951-1987)…その独奏的なプレイは、エレキベース奏法を革命的に変えただけでなく、在籍していた Weather Report や自己のビッグバンド、コンボグループ、さまざまなセッションをとおしても発表された…みずから作曲編曲した作品たちによって、不世出の作曲家·編曲家としてもジャズ・フュージョン·シーンのレジェンドでありつづけています ♪ Weather Report に加入した記念碑的なアルバム『 Black Market 』(1976) 収録の Joe Zawinul の作品 “ Cannon Ball ” での美しく歌うフレットレスのベースのサウンド…そして躍動する素晴らしいビートとリズムの “ Barbary Coast ”の2曲を皮切りに、次作 “ Heavy Weather ”からはアルバム全編でバラエティに富んだインタープレイを存分に聴かせてくれます ♪ 愛用のフェンダーのジャズベースモデルから楽器のアンプなども通さずミキサー卓にダイレクトに繋いで録音されていたということも、のちのインタビューで明かされた驚きの事実です ♪ 1982年に日本でのライブを行った自己のビッグバンドの原型を形づくるセカンドソロアルバム『 Word Of Mouth 』(1981)は、彼の縦横無尽な天才を体感することのできる…不朽の名作です ♪
映画『リトル・ロマンス A Little Romance 』(1979)は…『明日に向かって撃て!』、『スティング』で知られるジョージ・ロイ・ヒル監督による青春映画の傑作です ♪ 今や名実ともに大女優のダイアン・レイン Diane Lane のデビュー作でもあります ♪ 私が最初に見始めた映画のひとつで、十代前半の主人公たちの初々しさと、老年のいぶし銀の名演技で脇をささえるローレンス・オリビエ Laurence Olivier の素晴らしさが今も記憶に深く刻まれています ♪ 音楽は、これまた 1960 年代のヌーベルバーグ Nouvelle Vague のフランス映画の数々から、のちには『ツインズ』、『フォー・エバー・フレンズ』などのハリウッド映画まで手掛けていく映画音楽の名作曲家 ジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue が担当…♪ 当時、欧米でベストセラーになっていた、作家パトリック・コーヴァンの小説を映画化したもので、パリで巡り逢い、惹かれ合った2人の少年少女が謎の老人から聞かされた伝説に導かれるように , 、ヴェニスのため息の橋の下でキスをして永遠の愛を誓おうとする…現代のおとぎ話 ♪ メインテーマには Vivaldi ヴィヴァルディのギター協奏曲の美しい緩徐楽章が使われて、みずみずしいロマンチックな雰囲気を醸し出しています ♪ この映画でアカデミー賞のオリジナル作曲賞も獲得しているジョルジュ・ドルリュー Georges Delerue の作る…それ以外の音楽も、丁寧で職人的な佳曲ばかりで、映像と音楽が相まって楽しめるとても素敵な作品です ♪ この作品にふれるたびに、映画と音楽とのいちばん美しい関係について、いつも…ハッと気づかされるようです ♪